食べることは生きること

 

写真はイスタンブールのパン屋さん。

トルコのパンは外はカリカリ中はふわふわとやたらと美味しくて、さらにロカンタではもれなく無料で出てくるので、ついつい食べてしまった。

そんなふうに、今回の旅ではいろいろな食べ物をたくさん食べた。初めて見たものも試しにと食べてみたし、気に入ったものは毎日食べた。

そのせいなのか、帰国してよく言われたことは、”太った”ということである。

確かにその通りであるし、その言い方や言葉に多少なりとも傷つくこともあったけれど、それでも、私は今の方がよいと思っている。

食べることが出来なかった時よりも、今の方がはるかに幸せであるから。

そのことを再確認したのは先日、友だちと会った土曜日の午後。谷中にある喫茶店で、ふわふわのたまごサンドを頬張りながらだった。

“ファッションではなく、生きるために食べている”

と友だちは言った。私は深く頷いた。

ごはんをおいしく食べられることは元より、そういうことを思って生きている友だちがまわりに居てくれることも、私はとても幸せに思う。