中南米の旅では、おいしいごはんに何度も出会った。
チリのホットドック、ペルーのロモ・サルダード、エクアドルのバナナ、ニカラグアのビゴロン、メキシコのタコスとトルタス…
その中でも特に印象に残っているのは、エルサルバドルの”ププサ”。
名前も素敵な この食べものは、エルサルバドル発祥のものでトウモロコシの粉で練った生地を平たくまあるくして、焼いたもの。そして中には、チーズだったり豆だったり、ほうれん草が入っていたりと種類もある。
外はパリッと、中はもちっと、そしてチーズがとろ〜ん。
添えられている酢漬けのキャベツもまた相性がとってもよくて。
これはおいしい!と滞在中は毎日食べていた。
毎日食べるのも、それもそのはず。
周りはププサ屋さんばかりで、ペッタンペッタン生地を焼いているのだ。
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「今日もププサる?」
「いいね。ププサろうか。」
もしかしたら、もしかしたら。
地元の人はこんな会話をしているのではないか。なんて。