「死ぬまでにやりたいことを100個あげてみたらどう?」
と勧められる。
ベタな方法だけれど、ね。と言葉を添えられて。
ここずっと何かに対して無気力である原因は分かってはいる。どう動けばいいのかも頭では分かっている。それでも動かないのは、このぬるま湯のような心地良い感覚にいつまでも浸っていたいと思ってしまっているから。
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早速、やりたいこと、欲しいもののリストアップをあげていく。
すぐに実現できそうな本当に細かなことから、現実味がなさそうなことまで。1時間ほどで100個と少しリストアップ。
意外にも自分にはやりたいことがたくさんあるのだと、気がついた。と同時に少し絶望的な気分にもなる。これをあと生きているうちにするには、お金と体力が必要で。体力を使うことは特に、この10年のうちでやらなければならない。
“動き出さなければ”とそう決心したのは、8月半ばのこと。
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そうして、先週から仕事を始めた。
以前のようなフルタイムではなく、家のこともできるように、週に3日ほどのパート。まだまだ慣れなくて、きちんと自分が使い物になるのかが本当に心配でしかたないのだけれど、なんとか、頑張りたい。
1つ動き出すと、歯車がまわるように他のことも動き出す。自分の周りの空気も、時間も、思考も、行動も。
頭の隅に置いておきたいのは、自分の人生がいつ終わるか分からないということ。それから外の空気に飲み込まれないように、救われた時間と空気を自分の中で大事にするということ。いつでも思い出せるように。