数日前、姉と夫と共に祖母の家へ向かった。
下町にある小さな一軒家。ガラガラと心地良い音の鳴る玄関の引き戸を開けると、祖母は変わりなく元気な姿で私たちを迎えてくれた。
手を洗ったら祖父の仏壇に挨拶をして、持ってきたお弁当と祖母が作ったおかずをテーブルに並べる。ごはんを食べつつ、おしゃべり。
92歳となる祖母との会話は、楽しくてとても弾む。耳の遠さはなく、昨年痛めた腰もすっかりよくなり、相変わらずおいしいごはんを自分で作って食べている。
ここ1年は訪れる度に、昔話をちょくちょく聞いている。母が幼かった時のこと、私が幼かった時のこと。私はそう思われていたのか、とびっくりしたり。(よい意味で)
畳の上でおしゃべりしながらお茶を飲む、西日の当たるこの家の時間がとても好き。