光あれ

 

植物のある生活って良いなぁ、としみじみ思う時がある。

写真は一昨年の秋頃に購入したベンジャミン。よく行く園芸店で800円ほどで購入したものだけれど、よくよく育っている。

実はこのベンジャミン、購入した直後は自分の部屋に置いていたのだけれど、光が入ってこないせいか、はらはらと葉っぱが落ちてみるみると元気がなくなった。

購入する時にも、”よく日に当てて下さいね”とお店の人に言われたし、育て方を調べていたから分かってはいたことだけれど、やっぱり光りがないとだめなのねと、いくらか光が当たる(と言っても日照時間は短し)庭に移動させてあげた。そうすると、みるみるうちに元気になっていった。

植物は話もしないし、鳴き声だって出さない。それでもきちんと世話をすると、きちんと応えてくれる。そういうところが、たまらなく愛しい。

ベンジャミンに水をあげて、「やっぱり光が必要なんだ」と私は呟いた。

近くに居た母は「植物も人間と同じなのね」と言った。

私は返事はしなかったけれど、その通りだと思った。