日曜日のお昼前に家を出て、八百屋さんへ向かう。
地元にはいくつか八百屋さんがあるのだけれど、私はいつも決まったお店で購入している。お店の人たちはとてもサバサバとしていて特別愛想が良いわけではないのだけれど感じがよくて、野菜はどれも新鮮で、安いので毎週通っている。そうして1週間分の野菜を購入して、おかずを作り置きする。
以前は会社の近くに皇居があったので、その中の公園でお弁当を食べていたのだけれど(季節を感じられてとても好きだった)、会社が引っ越しをしてからは地下の休憩室で食べている。正直に言うと、日の光が当らない場所で食べるというのはあまり気が進まなかった。それでも、食べ始めてみると案外落ち着くのである。
お弁当には必ず大好きなほんのり甘い卵焼きを入れる。千切りにしておいたニンジンは日替わりでほんの少し味付けを変える。タマネギとしめじ、それからお庭で採れたイタリアンパセリを炒めたもの。緑ものはピーマンかブロッコリーかおくら。シャケをまぶした小さなおむすびをシソでまいて持って行く日もあれば、野菜をたくさん挟んだサンドイッチを持っていくこともある。
そして、1番の楽しみは小さな手のひらサイズのタッパーに詰めたおやつ。
中身が分かっていても、お弁当の蓋を開ける瞬間は、どうしてこうもわくわくと嬉しい気持ちなるのだろう。誰かが作ってくれたものでも、 自分で作ったものでも。
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写真はタイ・バンコックで食べたおいしいお昼ごはん。
とろとろにやわらかい鶏肉飯。スープ付きで35バーツ(約100円)。もう1度このお昼ごはんを食べにバンコックへ行きたいくらいに、おいしかった。