携帯電話を繋がなくなって、1年以上経つ。
もともとメールは得意な方ではなく、便利だと思うよりも恐怖心の方が強かったので今のところ不便はない。(相手側には不便を感じさせているとは多少思うし、震災が起こった時にはやっぱり不安にも思う)
遠い日の約束は、手紙や葉書。
近い日の約束は、gmail。
時間にシビアな待ち合わせの時は、ポケットWiFiをレンタルしたりする。
不思議なことに、前よりもきちんとメールを返せるようになった。きっと”いつでも連絡を取れる”ということが、縛られているようにどこか窮屈だったのだと思う。
職場の人にその話をしたら、
“いつか伝書鳩でも飛ばしちゃうんじゃないですか?”
というとても面白い答えが返ってきた。
“そうかもしれないですね”
と私は笑って答えた。
調べてみると、伝書鳩を飼うのはとても難しいそうだ。
それでもいつか私が伝書鳩を飛ばす日がくるのは、必ずしも0%ではないはずだ。