午後5時。
シャワーを浴びた後、映画”エイプリルの七面鳥”を観ながらカレーライスを食べた。
エンドロールを観て幸せな気持ちに浸りながらひとしきり泣いた。
それから思い立って身支度をして外に出る。外は思っていた以上に明るかった。この時間にはもう部屋には光が入ってこないので、いつものことながら驚く。
背中にたくさんの夕方の光を浴びながら、ゆっくりと土手沿いを歩く。
小さなイスに向かい合わせに座ってビールを片手に談笑する男性たち、バーベキューをする親子、バトミントンをする男女。順々に見られるそれらは、市川準監督の流れるようなカメラワークのようで、とても完璧な世界だった。
そんななんてことのない日曜日に、少し救われた。