春の前、雪が降る日

 

毎年のことながら、雪が降ると嬉しくなる。

もちろん、たくさん降る地域はとても大変なのだけれども。
うちでも母がお庭の植物たちに傘をさしてあげて、
ベランダ内に入れられるお花を急いで中に入れて、大雪に備えていた。

私はレインブーツを履いて、
吹雪いていようと外に出て、
頭に雪が積もりながらもひたすら雪の中を歩いてみたりする。

翌朝に雪が止むとまた外に出て、
秘密の猫道を通って誰も足跡を付けていない真っ白な地面に、
自分の足跡を付けてみたりもする。
それから小さな小さな雪だるまを作ってみたりする。楽しい。
いくつになっても、きっとやってしまうのだろう。

それはそうと、
何だか今年の東京の雪はサラサラととても美しかったように思う。